白雪リンの読書感想文(O・ヘンリー「1ドルの価値/賢者の贈り物 他21編」その1)

マジマジョ 白雪リン(演:隅谷百花(現おはガール))の偽物


私にとってのリンは、マジマジョ本編で読書をしていた姿が印象的です。ただし白雪リンを演じた隅谷百花さんのおはスタでの様子を観ていると、必ずしも国語系が得意かどうかは怪しい気がしますね(失礼!)。
まあそんなことは関係なしに、このコーナーでは白雪リンのフリをして最近読んだ本の感想などを備忘として綴っていこうかと思っています。
(私自身に文学的な教養がないので、本当に中学生レベル、いやそれ以下の記述になるかと思います。)
(ちなみに1冊目のカミュ「異邦人」はこちら)

それでは2冊目、O・ヘンリー「1ドルの価値/賢者の贈り物 他21編」です。


前回のカミュの「異邦人」の内容が中学生にはけっこう重かったので、今回は比較的素直に読めるものを選びました。O・ヘンリーの短編集です。なお全部で23編あるので、その中で印象に残ったものを幾つか選んで紹介していきます。

まずは、「多忙な株式仲買人のロマンス」です。

この物語は、読み始めから色々と違和感を覚えます。しかしそうした違和感にそれほど深入りせず、一度サラッと最後まで読むことをお薦めします。そしてオチを確認した上でもう一度始めから読むと、さっき読んだ違和感が全て解消され、さらにこの物語の本当の面白さが理解できます。

(こういうことを書くと、先にオチを読んでしまう方がいるかもしれませんが、そこはグッと抑えて最初から読んでほしいです。物語自体は10ページもないので、2回読んでも負担にはならないです。)

ただ、この物語の女性は幸せなのでしょうか。昨日の自分の行動を、もう今日になって後悔したりしていないのでしょうか。こんな男性って…、ミステリーです…。
でも、世の中の男性はみんなこうなのでしょうか?ひょっとしたら輝樹先輩も、カイトも?

次に「献立表の春」です。

今は遠くにいる結婚を約束した彼。そんな彼との一番の思い出が、彼がタンポポの王冠を彼女に被せてくれたワンシーンでした。
しかし、結婚の約束をした春が来ても彼は迎えに来ません。彼女が絶望に浸る中、晩ご飯に運ばれてきたのは、よりによって「タンポポの卵添え」という料理でした。
思い出の黄色い鮮やかなタンポポが、炒められてお皿の中で黒っぽい塊となってしまったのを見て、彼女は自分と重ねて絶望してしまいます。

まあ最後の大展開は若干出来過ぎのような気もしますが、彼女が打つタイプライターの「W」の癖をしっかり見抜ける彼の鑑識眼がなければ、この展開は期待できませんでした。上で紹介した「多忙な株式仲買人のロマンス」に登場した彼とは雲泥の差です。 

ところで日本人、いや魔法使いの私には一つひっかかることがありました。文中で「タンポポの卵添え」と表記されていたものが、最後では「茹で卵添え、愛しのウォルター」と表記されています。
彼女の中で「タンポポ」と「ウォルター」が同義語であることはわかるのですが、「茹で」はどこから来たのでしょうか。原文でなく和訳で読んだせいかもしれませんが、boilには何か英語特有の隠語か何かが隠されているのでしょうか。それとも単に読み込みが足りないせいでしょうか。いずれにしても、これはミステリーです。

(「その2」へ続く)

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