夢の守り人

リンの告白」で、カイトに自分が魔法使いであると告白したリン。その後の話です。


マジマジョ 白雪 リン(演:隅谷百花(現おはガール、ガールズガールズ))
     小田原 カイト(演:下川恭平)               


「リンが魔法使いだっていうのはわかったんだけどさあ、魔法使いって一体人間界で何をしてるんだ?何か目的があって来てるんだろ?」
頭を傾げながら、カイトがリンに尋ねます。
「そうですねえ。ざっくり言うと、人間の夢を守ることですね。前にカイトがモモカとスミレちゃん、シオリと天文教室へ行ったとき、カイトの従兄弟のお兄さんがおかしくなったことがありましたよね?」
「あぁ、何か滅茶苦茶過ぎて、アレは夢か幻でも見てたんだと思ってたけど。」
リンに言われるまで忘れていましたが、あの夏の出来事は確かに強烈でした。
「いえ、あれは幻ではありません。従兄弟のお兄さんは邪魔界によって危うく夢をなくすところだったのです。それを防ぐのが、私達の役目なのです。」
「そうだったのか…。」
自分の知らないところで、そんなことが繰り広げられていたとは。
「カイトの従兄弟のお兄さんだけじゃありませんよ、マリン先生だって。」
と、リンは少し得意げに続けます。
「えっ、母さんも?」
そしてリンは、カイトの母親である小田原マリンがアキラメストになったときの様子を詳細に語ります。
まさか自分がコーヒーを淹れているその数分の間に母親の漫画家人生に危険が及び、かつそれがリン達によって助けられていたとは。
「そうか、リンはずっと俺達を守ってくれてたんだな。ありがとう。っていうか、リンはそんなことしながら成績トップを維持していたわけ?やっぱすごいな!」
「でしょ~!。でもこれからは…、カイトが私の夢を守ってくださいね…。」
「えっ?俺がリンの夢を…?」
「そうですよ。カイトとずっと漫画を描き続けたいっていう、私の夢を…。」

(終わり)

「夢の守り人」って、実は昔観た仮面ライダー555(ファイズ)のサブタイトルの1つなんです。
555は社会人になってからhuluか何かで1週間ほど通しで観たのですが、軽い鬱になりましたね。心が弱っているときの視聴は絶対にお勧めしないです。ネタバレは避けますが、555の世界の根底には、人間とそれ以外の種族間の疑心暗鬼や争いがあります。そして登場人物の大半が心優しい人達であるにも関わらず、誤解や謀略によって敵同士になってしまいます。
マジマジョの世界も人間と魔法界、邪魔界が関わってきますが、3者は最終的に敵対関係ではなく、愛や夢を媒介にしてうまく調和します。そしてそれまで人間の夢を人知れず守ってきた魔法戦士たちは、まさに夢の守り人だなと強く思ったので、このタイトルを付けました。

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