リンとカイト(その6【最終話】)

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マジマジョ 白雪 リン(演:隅谷百花(現おはガール))
    小田原 カイト(演:下川恭平)      

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かくかくしかじか…

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「俺…白雪にそんなことを…!」
リンのお尻に間接的に触れたであろう右手をじっと見つめるカイト。
(昨日の俺は、何て羨ましいことを…)
そんなカイトの様子に、リンも赤くなります。
「ちょ、ちょっと…カイトくん…!」
「ご、ごめんごめん、白雪…」
「あのね、カイトくん…」
急にリンが真面目な顔になります。
「急にどうした?白雪…」
「これからは…その…白雪ではなく…リンと呼んでください…」
「リ…ン…」
ぎこちなく自分を呼ぶ声に
「はいっ!」
と満面の笑みで応えるリン。
「…じゃあ俺のことも、『カイトくん』じゃなくて『カイト』って呼んでよ。」
「カイ…ト…」
「…カイトはいつも優しいから…大好きです…」
そう言ってリンは、カイトの熱い唇に自身の唇を重ねるのでした。
その瞬間、カイトの熱が急激に上がり、カイトは気を失います。
「カイト!カイト!カイト…」
薄れゆく意識の中、カイトは耳元で響く自分の名に、この上ない幸福を感じるのでした。

・・・・・・・・・・

ようやく風邪が治り、登校するカイト。
前方にゆったり歩くリンの姿を見つけます。
(昨日のアレって、夢じゃないよな…)
高熱で意識が朦朧としていたため、本当にリンとキスできたのか、自信がありません。
事の真相を確認しようと、自信なげにリンを呼びます。
「白雪~!」
しかしリンから返事はありません。
(聞こえなかったのかな?)
足早に、リンとの距離を少し詰めて再度、
「白雪~!」
しかしリンは振り返りません。
さらに距離を詰めるカイト。
あと少し手を伸ばせばリンの肩に手が届くというところで、突然リンが振り返ります。
「『リンって呼んでください』って言ったじゃないですか!」
そう言うとリンはカイトの胸に飛び込み、その柔らかい唇を再びカイトの唇に重ねるのでした。

(終わり)


今回で一応完成まで漕ぎつけたのですが、お話を考えている過程でボツにした展開もありました。全く潰してしまうのももったいないので、独立したお話としてそのうち出せたら良いなと思っています。
あとやっぱりこの二人の絡みが個人的に好きなので、ちょこちょこ小ネタとして出していきたいと思っています。
試しに2ネタ紹介します。


(番外編1)
「そういえばさぁ、この前会ったティアラさんって、リンのお母さんなの?」
「いえ、ティアラさんは私たちみんなの保護者というか…私のママは魔法界に…」
「魔法界?」
「い、いえ…、ママの話はまたいつかゆっくり…」
「ま、いっか。もし俺とリンが結婚したら、俺の母さんがリンの義母さんになるんだよな…」
(マリン先生が、私のお義母さん…)
「カイト、今すぐ結婚しましょう!」
「いやいや、俺たちまだ13歳だから。リン、お前現金すぎるって…」


(番外編2)
「次回描くマンガのアイデアなのですが…」
「またアイデアが降りてきたのか!さすがだな、リン。聞かせてくれよ!」
「はい。核戦争で近代文明が滅びてしまった後の世界で救世主を待つ、というお話はどうでしょう?」
「うん、それで?(嫌な予感しかしない…)」
「私が原作でペンネーム『武論尊』、カイトが作画でペンネーム『原哲夫』というのはいかがでしょう?」
「それ『北斗の拳』だから!『リン』も出てるし!」

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