リンとカイト(その4)

(「その3」へ戻る)

マジマジョ 白雪 リン(演:隅谷百花(現おはガール))
     小田原 カイト(演:下川恭平)      
ティアラ(演:篠田麻里子)        
 大町 秀雄(演:渡辺裕太)        
小田原 マリン(遊井亮子)        

・・・・・・・・・・

「はぁ…、何やってんだろ、俺…。」
訳あって1階のトイレで2度手を洗ったカイト。男子特有の賢者モードで虚しさと理性を取り戻し、再びリンの部屋の扉を開きます。
そしてカイトは、5分前の自分の愚かさを呪うのです。
リンは高熱に喘ぎながら、眠っていました。
しかしパジャマのズボンとパンティは下がったままだったのです。
(白雪は、自分でズボンも脱げない状態だったんだぞ、俺にはわかっていたじゃないか!)
カイトは急いでリンのパンティとズボンを引き上げ、丁寧に布団を直します。
「ごめんな…、白雪…」
リンの寝顔をもう一度確認した後、カイトは急に訪れた疲れと眠気のため、テーブルの上にその頭を寝かせます。

・・・・・・・・・・

「はッ!」
次の瞬間、カイトは自分の部屋で目を覚まします。
「アレ、俺何してたんだっけ?」
そう言ってカイトはブルッと身体を震わせます。

・・・・・・・・・・

同じ頃リンの部屋。
「カイトくん!」
眼を覚ましたリンが、部屋の中をキョロキョロと見回します。
「あれ、カイトくんは…?」
そのときちょうど部屋に入ってきたティアラ。
「あぁ、彼なら魔法で家に送り返しておいたわよ、この家での記憶を消してね。」
「な、何でそんなひどいことを…」
「ひどい?じゃああの男の子に座薬を入れてもらったこと、覚えていても良かったの?」
「そ、それは…。」
言葉に詰まるリン。
「…熱があるので、もう寝ます…」
そう言ってリンはグチャグチャになった頭に布団を被り、ティアラを追い出します。
「カイトくん…」
そう布団の中で呟き、リンは再度眠りにつきます。

・・・・・・・・・・

「今日、小田原は風邪で休みだそうだ」
朝のホームルームで、担任の大町がクラスに伝達します。
「カイトくんがお休み…私のせいですね…」
すっかり風邪が治って登校していたリン。大町の言葉が胸に突き刺さります。

・・・・・・・・・・

気が付けば放課後、カイトの家の前まで来ていたリン。
「せめて今度は、私がカイトくんの看病をしなくては…」
ピンポーン!
「はい?」
マリン先生、白雪です、カイトくんのお見舞いに…」
リンが最後まで言う前に、唐突にガチャッとドアが開きます。
「ナイスタイミングよ、リンちゃん!私、これから編集部に行かなければならない用事ができて。申し訳ないけど、うちのカイトをちょっと見ててくれる?」
「はい、もちろんです。」
「ありがとうリンちゃん、恩に着るわ!」
そう言うとマリンは、原稿を片手に家を出るのでした。

(「その5」へ続く)

2件のコメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。