ラーメン大好き虹色ユリアさん(その5【銀座 篝 鎌倉店】)

マジマジョ 虹色 ユリア(演:増田來亜(現おはガール))の偽物


このコーナーは同人フィクションではなく、ラーメン大好き虹色ユリアさん(の偽物)が、ユニコーンの精霊として鋭敏な嗅覚と味覚を駆使しながら、実際に訪問したラーメン店を紹介していきます(なお、「その4」はこちら)。

それでは、その5「銀座 篝 鎌倉店」です。


「『鶴岡八幡宮』、そして『高徳院 鎌倉大仏』とは一体何なのだ?人間界は面倒くさいことばかりだ。」
神奈川県内有数の観光地である鎌倉も、ユリアにとっては関係ありません。そう、ユリアは今日もただラーメンを食べに来ていたのです。
「この路地を少し右に行くんだったかな…。」
鎌倉駅を東口から出て小町通りを抜けていたユリアは、しばらくして右の小道に入っていきます。
「ここだな。」
そう呟いてユリアが立ち止まった先は、ラーメン屋というより少し高めの和食店といった店構えです。気楽にただラーメンを食べに来た人には一瞬入店をひるむような造りも、ユリアには無意味です。
「いらっしゃいませ。」
そう挨拶され、颯爽と店内へ入るユリア。
しかしさすがのユリアも入店した途端、
「何だこの店は?これがラーメン屋なのか?」

店内のテーブル席


店外と違わぬ店内の落ち着いた雰囲気に驚きます。そこは所々に木の味わいを活かしながら丁寧に造られた、誰の眼から見ても店主の並々ならぬこだわりの感じられる光景が広がっていました。

(店の雰囲気に圧倒されている場合ではない。とにかくラーメンを頼もう。)
そうユリアは心の中で決め、外の看板で見たメニューを思い出します。

メインメニュー


「やはりここは、お店のメインである鶏白湯Sobaだ。」
初訪問のお店ではそのお店のメインを頼む、これがユリアのこだわりです。
早速店員さんを呼んで、鶏白湯Sobaを注文します。

そうしてラーメンを待つユリアに、ふと近くのお客さんと店員さんとのやり取りが眼に入ります。
「ラーメンをお出しするタイミングをズラしましょうか?」
そう言う店員さんの先には、1歳ほどの赤ちゃんを連れた1組の夫婦がいます。
「ありがとうございます、助かります。では10分程ズラしていただけますか。」

店員さんは、夫婦が赤ちゃんの世話のために落ち着いてラーメンを食べられなくなるだろうことを予見していたのです。でも1杯ずつ時間差で出せば、どちらかが食べ、どちらかが赤ちゃんを落ち着いて見られます。
通常、客の滞在時間を延ばして回転率を下げることは、店にとってマイナスとなりかねません。しかしそんなことを一切気にせず、客本位のサービスができるとは。内装だけでなく気配りも超一流、ユリアは感服します。

そうこうしているうちに、注文した鶏白湯Sobaがユリアの目の前に来ます。

鶏白湯Soba 1,100円


「これは…、何と美しい…。」
黄金色の鶏白湯スープはもちろん、そこに彩りを添える鎌倉野菜たちの見事な調和。これはもはや単純にラーメンの域を軽く超えています。
少し申し訳ない気持ちで、レンゲをどんぶりへと投入するユリア。

「こ…、これは…!?」
実は今まで、鶏白湯ラーメンは食わず嫌いだったユリア。鶏はトンコツに比べて食べ甲斐がないのではないか、そんなことを思っていました。
しかしたった今ユリアが食した鶏白湯Sobaは、そうした食わず嫌いを後悔させるのに十分でした。
(鶏白湯とはこんなにも濃厚なのか。これならトンコツと比較しても優劣が付けられないではないか。それに、濃厚なのにトンコツのように重くない。そして広がる上品な後味。)
もうユリアは鶏白湯の虜です。あとは一心不乱に口の中に麺とスープを放り込みます。

・・・・・・・・・・

「ごちそうさまでした。」
そしてお店を後にするユリアに、もう鎌倉の景色は入ってきません。
(またこの「篝」に来よう。鎌倉大仏なんて知るかッ!)
再訪を誓ったユリアでした。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。