正彦先輩、ありがとう

マジマジョ 愛乃 モモカ(演:三好佑季)                  
白雪 リン (演:隅谷百花(現おはガール、ガールズガールズ)) 
花守 ミツキ(演:鶴屋美咲(現おはガール、ガールズガールズ)) 
星奈 シオリ(演:小川桜花(現おはガール、ガールズガールズ)) 
虹色 ユリア(演:増田來亜(現おはガール、ガールズガールズ)) 
邪魔彦(演:細田佳央太 )                   


マジマジョ最終話から1話前の第50話、モモカの窮地に邪魔彦が駆け付ける場面。何となく予想はしていたものの、いざ実現すると鳥肌が立つくらい嬉しかったです。そして邪魔彦の登場がきっかけで4人の仲間も復活し、無事に邪魔大帝をピュアライズすることができました。
しかしその立役者である邪魔彦に対して、モモカの一言が足りなかったんじゃないかなぁという思いで、今回のお話を作りました。


「邪魔大帝が消えた…。」
ついに終結した邪魔界との戦いに、ミツキが思わず呟きます。
「正彦先輩、お父さん、ちゃんとピュアライズできたのかなぁ?」
「どうだろう、面倒臭い人だからね。」
モモカと邪魔彦が言葉を交わします。
「正彦先輩が助けてくれなかったら、私もみんなも邪魔大帝にやられていました。お父さんである邪魔大帝をピュアライズすることだって、絶対にできなかった…。」
モモカがしみじみ言うと、後ろの方に控えていたシオリも前に進み出て、
「邪魔彦…。あなたとは色々あったけど、まさか最後に助けられるなんてね…。」
静かに笑います。
「本当にそうだな。敵味方に分かれて、そして今度はまた共闘できるとはね。なかなか皮肉なものだな。」
邪魔彦もシオリにつられて静かに笑います。
「敵には回したくない邪魔彦さん、味方になってくれたらこんなに心強いとは。」
リンもニッコリします。
「そうだね。本当にありがとう、正彦先輩!」
モモカが満面の笑みで邪魔彦に笑いかけます。
「うん…。」
そう自然に返事ができたことに対して、急に邪魔彦はビックリします。
「あれ?今僕はしゃっくりせずにモモカの『ありがとう』に返事ができた…。」
「そうだねっ!」
邪魔彦の手を取りながらピョンピョン跳ねて喜ぶモモカ。
「これからは、正彦先輩を驚かすことなく、いっぱいありがとうが言えます。」
「うん、本当にありがとう、ヒッ!」
今のは邪魔彦のしゃっくりがぶり返した訳ではありません。思わずモモカが邪魔彦の胸に飛びついて唇を塞いだためです。あまりに予想外で大胆なモモカの行動に、邪魔彦は思わず情けない声が出てしまいました。
しかしその後はちゃんと格好良く決めます。モモカの細い腰をしっかり抱き止め、モモカのキスを全身で受けます。
「こんな近くで…もう見てられません…ッ!」
顔を真っ赤にしながら両眼を手で覆うリン。
「まあまあ、良いじゃないの。」
嬉しそうに2人の様子を見守るミツキ。
「モモカ、本当に良かったね。」
同じく嬉しそうなシオリ。
「マジョカプリンセスになるのに、何とはしたない。」
そう言いながらも、顔は笑っているユリア。
今さらながら4人に見られていることに気が付くモモカ。自分があまりに大胆な行動をとってしまったことに、急に恥ずかしくなります。
「ご、ごめんなさい!正彦先輩!私、こんなこと…。」
恥ずかしさで邪魔彦の方もまともに見られません。
「そこは『ごめんなさい』じゃなくて良いんだよ…。」
そして今度は、邪魔彦の方からモモカの小さな背中を抱いてキスします。
「・・・・・・・・・・。」
モモカは、これが全て夢じゃなかろうかと一瞬疑います。でもすぐに思い直し、夢なら夢で楽しんじゃえと、邪魔彦の身体に全力で自分の身体を預けます。

(「続編」はこちら)


(あとがき)
本編でのモモカのセリフは、「正彦先輩、お父さん、ちゃんとピュアライズできたのかなぁ?」までです。しかしこの場面でこそ、モモカの「ありがとう」が聞きかったのです。
正彦先輩が実は邪魔彦だったとバレたきっかけが、モモカの「ありがとう」という言葉でした。それなら、優しい正彦先輩が無事にアキラメルドから帰ってきてモモカを助けてくれたときも、やはり「ありがとう」で返して欲しいと思いました。

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