マジョVS魔女(その7【最終話】)

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マジマジョ 虹色 ユリア(演:増田來亜(現おはガール、ガールズガールズ))


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ユリアによって魔女菅原は無事にピュアライズされ、今までの騒動はなかったものとして、試合が再開します。
残り時間はあと5分。
先ほど自己最高記録タイの27杯を完食したところで箸が止まっていたユリアでしたが、魔女菅原の息子への深い母の愛を知り、限界だと思っていた闘志に再び火が付きます。28杯を完食し、魔女菅原が1月に塗り替えたばかりの29杯目に手をつけます。
同じく魔女菅原も、自身にここまで食らい付いてくる新人に触発され、自身の自己最高記録タイの29杯を平らげにかかります。さすがに苦しそうなものの、何とか29杯を平らげ、30杯目を要求します。

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残り時間はあと3分。
ユリアは現時点で女子最高記録タイの29杯を平らげに、魔女菅原は自身が1月に更新したその29杯を超え30杯完食を目指して突き進みます…。
鬼気迫る魔女菅原の食べっぷりを改めて目の当たりにして、ユリアはふとティアラとのこんな発言を思い出します。
『ギャル曽根ちゃんは食べ方キレイなんだけど、菅原さんはちょっとね…鼻垂らしながら食べたりするのよね~。』
そのときのティアラの姿に向かって、ユリアは今、心の中で反論します。
(違うよティアラさん、それは違う、絶対違う、しつこいようだけど、本当に違うッ!勝負にキレイも汚いもないんだ。この気迫!鼻を啜りながら麺も啜る!これが人間界を支配する魔女の戦い方なんだ!)
{だからそれも違うって…}
ユリアは心の中で続けます。
(この試合会場に来た私にはわかるッ!魔女の隣に座った私にはわかるッ!…でもやっぱ少し汚いかも… 。)

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5・4・
会場から沸き上がるカウントダウン。
3・2・1、ドンッドンッドンッドンッ!
「1回戦トップは、魔女菅原~ッ!またまた自身の記録を更新し、何とラーメン30杯完食~ッ!」
試合中から感極まっていた高橋み〇みは、もう既にグッショリ泣いています。
「そして2位通過は、新人、虹色ユリア~ッ!29杯完食~ッ!魔女菅原には1杯届かなかったものの、何という新人だぁ~ッ!」
なお大食い王のM〇Xは、まだ1回戦ということもあり、様子見で無難に28杯を完食して3位につけています。
「あんた、すごいね。久しぶりにマジになれたよ。そしてあんたのおかけでまた記録を更新できた。」
魔女菅原はユリアに右手を差し出します。
「うん。人間界の魔女、すごい。」
ユリアも静かに微笑みながら右手を差し出し、魔女菅原としっかりと握手をします。
「面白いこと言うね。あんたとはまた本気で戦いたい。次の2回戦も楽しみにしてるよ。」
そしてそのタイミングで、高橋み〇みより2回戦目の対戦食材が発表されます。
「2回戦目の対戦食材は、かき揚げ丼だぁ~ッ!」
その発表を聞いた瞬間、ユリアの表情が急に硬くなります。
「いや、私、2回戦目には出ない。私はラーメン以外、食べん。」
そして何のためらいもなく、その場を立ち去るユリア。
「格好良いわ、その頑なさ。負けたわ、ユリア…。」
初めて自分以外に格好良いと思えるフードファイターを見つけた魔女菅原。ユリアの背中を見つめるその表情は、とても満足そうです。

(終わり)

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