マジョVS魔女(その5)

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マジマジョ 虹色 ユリア(演:増田來亜(現おはガール、ガールズガールズ))


ドドンッ!
いよいよ始まったラーメン勝負、試合時間は60分です。
意外な食材に困惑している選手たちをよそに、トップに躍り出たのはユリアと魔女菅原です。およそ1杯1分ペースで麺を啜っていきます。
しかしその表情は対照的で、鬼の形相で麺を啜る魔女菅原に対して、ユリアはニコニコしながら麺を啜っていきます。清涼感すら漂います。
そんなユリアの様子に、にへら~っと鼻の下を長くするギャラリーの男性陣、いや選手であるM〇X鈴木の鼻の下も伸びています。
だらしのない男性選手を尻目に、どんどんラーメンどんぶりを目の前に積んでいくユリアと魔女菅原。記録は一気に20杯まで伸びていきます。今のところお互い一歩も譲りません。手に汗握る接戦。
試合開始から30分、ちょうど試合時間が半分経過しました。
「何だこの戦いは~ッ!まだ1回戦目なのに決勝さながらの戦い、魔女菅原が新人相手に本気を出している~ッ!」
2人の接戦に司会の高橋み〇みもヒートアップします。

・・・・・・・・・・

さらに20分が経過し、試合開始から50分経ちました。
さすがにここまで順調に食べ進めていたユリアと魔女菅原も、時折苦しそうな表情を見せるようになってきました。
そして、試合開始から長らく続いていた均衡が破られたのは、まさにこの時でした。
ユリアも魔女菅原も26杯目のラーメンを完食し、27杯目のラーメンどんぶりを手にします。
ユリアはこれまで自身の限界を意識したことはなかったものの、普段何となく27杯で終えていました。これは奇しくも、12年前に魔女菅原が打ち立てたラーメン女性歴代記録27杯と同じでした。
予選で1口も食べなかった新人がここまで自分に食らいついてくるとは。さすがに少し驚く魔女菅原。
しかし、魔女菅原はすぐに平常心を取り戻してそのまま27杯を完食し、次の28杯目のどんぶりに手をかけます。
「バカなッ!もう28杯目だとッ!」
27杯目のどんぶりでもたついていたユリアは、魔女菅原の動きに思わず絶叫します。
「あんた、知らないのかい?私は2020年1月12日放送の「最強大食い王決定戦2020」で、12年前の自らの記録を塗り替えて29杯食べたのさ。28杯くらいは余裕ッ!」
{これは事実です!}
「こ、これが、人間の胃力…。」
「そう。そして私は、この世界で魔女と呼ばれている。」
「人間界を支配する魔女…。」
{違うって、大食い界のだわ!}
そしてこのとき、魔女菅原と死闘を繰り広げていたユリアは知らなかったのです。邪魔界の闇がこの会場に迫っていたことに。そして同じくギャラリーでユリアの死闘を見守っていた4人も。

(「その6へ続く」)

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