マジョVS魔女(その2)

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マジマジョ 虹色 ユリア(演:増田來亜(現おはガール、ガールズガールズ))


ユリアが例のハガキを熱心に書いてから10日ほど経った日。
ジュエルショップ「てぃあら」の郵便受けに1通の手紙が届きます。送り主はテレビ東〇です。
「やっと来たッ!」
大食い選手権に応募しているなど、ティアラや他の4人に知られてはなりません。ユリアはハガキを投函したその日から、毎日10回は郵便受けを往復していました。
早速手紙を開封するユリア。
「なになに、とりあえず『書類選考通過!』と。次回は3月7日に予選か。」

・・・・・・・・・・

そしてついに待ちに待った3月7日。
ゆめの風から電車を3本乗り継ぎ、ユリアは東京にある予選会場へと足を運びます。
屋外に設置された試合会場周辺には、どこから情報を仕入れたのかギャラリーがひしめき、開戦を今か今かと待ちわびています。
そんな中ユリアを始めとする出場選手は、決して無理をしない旨、もし途中で気分が悪くなったら挙手して医師を呼ぶ旨等、ADからこと細かに指示を受けています。
そしていよいよ試合開始3分前、予選司会の照〇より出場選手に本日の対戦食材が発表されます。
「本日の対戦食材は、餡かけ炒飯ですッ!」
それを聞いた瞬間、ユリアの表情が変わります。
「なに?…ラーメンじゃ、ない…?」
実はユリアは、選手募集のポスターがラーメン屋の壁に貼ってあったため、勝手に対戦食材をラーメンだと思い込んでいたのです。
大食い好きなら誰でも知っていることですが、ラーメンは決勝戦の食材候補でこそあれ、初戦、ましてや予選で使われることは決してありません。
「そんな、バカなッ!」
一人納得のいかないユリア。
そうこうしているうちに、照〇が開戦のドラを打ち鳴らします。
待っていましたとばかり餡かけ炒飯をがっつく参加者たち。次々と餡かけ炒飯を平らげていきます。
渡されたレンゲを1ミリも動かしていないのは、ユリアただ一人だけです。
開戦後、選手たちを順番にリポートしていた照〇が、そんなユリアの異様な様子に気付きます。
「君、すごく若いし可愛いねぇ。でもどうしたの、一口も食べてないけど?」
「私はラーメン以外、食べん。」
そう言ってレンゲをテーブルに置き、颯爽と会場を後にします。

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「餡かけ炒飯、9kg完食~ッ!東京会場からの本選出場は、M〇X鈴木いぃ~ッ!」
ガッツポーズを取り本選出場を喜ぶM〇X鈴木。
こうしてユリアは、あっさり予選で敗退したのでした。それはそうです、一口も食べていないのですから。
しかし、話はこれで終わりではないのです…。

(「その3」へ続く)

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