マジョVS魔女(その1)

マジマジョ 虹色 ユリア(演:増田來亜(現おはガール、ガールズガールズ))


今回のお話は、まだユリアがモモカ達と出会って間もない頃のお話です。

「モモカは頼りない、魔法戦士として、マジマジョピュアーズとして。ましてやマジョカプリンセスなんて、全くもって相応しくない、私は認めない。」
人間界のことをよく知るために散歩へ出かけたユリア。でも真面目なユリアは、街の景色が変わろうが何しようが、考えることはマジョカプリンセスのことばかりです。
「そもそもマジョカプリンセスの候補はモモカじゃなきゃダメなのか?私だって魔法戦士、しかも魔法の力は格段に上だ。私だって女の子…。私がプリンセスになったって良いじゃないか。」
ロイヤルハートルビーに覚醒する可能性のあるハートルビーの戦士が、マジョカプリンセスの候補の候補。それが魔法界の決まりであることは頭で理解しています。でも実力では自分の方がはるかにモモカより上、そして女の子なら誰でも憧れる(ユリアだって例外ではありません!)プリンセスに自分より格下の子が選ばれ得るなんて、気持ちでは納得いく訳がありません。
そんなモヤモヤとした気持ちを抱えながら、ユリアが商店街にあるラーメン屋を通りかかったとき、
『・・女王求む!』
一旦はポスターを素通りしかけたユリアでしたが、『女王』というフレーズが妙に気にかかり足を止めます。
『魔女菅原やギャル曽根を超える爆食女王求む!』
改めてポスターを凝視するユリア。
「女王ってプリンセスより上なのか?」
とにかくその一点だけが気になるユリア。
そして選手募集の要項を見ながら、最近あったひとコマを思い出します。
それはユリアが人間界で初めて見つけた大好きなもの、ラーメンを4人に紹介しようと1軒のラーメン屋へ行ったときのこと。

・・・・・・・・・・

「ユリア、まだ食べるの?」
「私、もう限界…、出ちゃいそう…。」
顔を青くしながら倒れていく4人を尻目に、涼しい顔をしながらラーメンを啜るユリア。軽く20杯は平らげています。
「ユリア、これなら大食い番組に出られるんじゃないですか?」
リンがメガネを外し、額をハンカチで拭いながら言います。
「大食い?」
「そうです。制限時間内にとにかくいっぱい食べた人が勝ちというものです。今のユリアなら優勝間違いないと思いますが。」
「そうなのか…。」

・・・・・・・・・・

「これに出て優勝すれば、私はプリンセスを超える女王、クイーンになれる…。」
熱い眼差しでポスターを見つめながら、連絡先と要項の大事な部分をメモするユリア。急ぎ足でティアラの元へ帰ります。

・・・・・・・・・・

「ただいま、ティアラさん。」
「あら、おかえりなさい。ユリア、早かったわね。」
「うん。それよりハガキを1枚もらえないか。」
「良いわよ。」
(ユリアったら、人間界で何か面白いものでも見つけたのかしら?とても良い傾向だわ。)
渡したハガキに何やら熱っぽく文字を書くユリアを、ティアラは微笑ましく見守ります。
(打倒、マジョカプリンセスッ!私がクイーンだッ!)
まさかユリアがそんな邪まな気持ちでハガキを書いているとは、露ほども知らないティアラなのでした。

(「その2」へ続く)

注)厳密に言うと、ユリアがラーメン好きになった頃には、既にモモカがマジョカプリンセスに相応しいと思っています。ただ今回のお話の都合上、そこの部分の時系列を若干いじっています。

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