ドタバタ林間学校(その9)

(「その8」へ戻る)

マジマジョ 愛乃 モモカ(演:三好佑季)         
白雪 リン(演:隅谷百花(現おはガール))  
花守 ミツキ(演:鶴屋美咲(現おはガール)) 
星奈 シオリ(演:小川桜花(現おはガール)) 
虹色 ユリア(演:増田來亜(現おはガール)) 


・・・・・・・・・・

入浴後の夕食の時間。
ダークマウンテンの湯の効能で血行が良くなったせいか、未だに左頬の手の跡が消えないカイト。無言で箸を進めます。
あの後、露天風呂から聞こえた5人の悲鳴に気付いた女性教師が駆け付け、カイトを始めとする男子生徒たちは連行されていきました。そこでこっぴどく叱られてきたものの、モモカたち、特にリンの怒りは治まりません。
「女の子のお風呂を覗くなんて、本当に最っ低ですッ!」
夕食が並べられているこの宴会場で、もう10回は言ったであろうセリフをリンが再び言います。
「本当よッ!」
シオリが冷たく吐き捨てるように応じます。
教師たちの配慮でリンたちとカイトたちは宴会場内の端と端に座らされていますが、それでもリンの言葉ははっきりとカイトに届きます。
「お前ら、よくやるよな~。」
「本当、本当~。」
教師たちからはこっぴどく叱られたものの、男子たちの間でカイトたちはもはや英雄です。
「でさ、誰の身体が一番良かったんだ?」
カイトの近くにいた男子たちが尋ねます。
カイトはさすがに遠慮して答えを控えていたものの、一緒に岩場に登った男子たちは、
「愛乃と星奈は論外だな。全然オッパイなかったわ。」
「そうそう、アレだったらまだ男のオッパイ見た方が良かったわ。」
悪びれもせずに答えます。
その瞬間、モモカとシオリの割り箸がバキッと真っ二つに折れます。
「他の3人はどうだったんだよ?」
「花守と虹色の身体は良かったぜ、出るとこ出て、くびれもあってよぉ。」
「じゃあ白雪はどうだったんだ?」
「白雪なんて、花守と虹色の足元にもおよばねえよ。」
そう言う一人の男子に、
「何言ってるんだよ、白雪が一番良いに決まってんだろッ!」
今まで無言を貫いていたカイトがムキになって答えます。
「わかったよ、お前は白雪一筋だからな。ご馳走さまで~す。」
「そんなんじゃ…ねえよ…。」
カイトは自信なげに否定します。
宴会場の端で繰り広げられていたそんな会話をしっかりと聞いていたリン。大いに気を良くします。
「カイトったら、私が一番だなんて…。」
さっきまでの怒りはどこへやら、両手で両頬を押さえて幸せそうに天井を仰ぎます。
「裏切者…。」
そんなリンに、自分のオッパイを否定されたモモカとシオリはギロリと鋭い視線を向けます。
「いえ、これは違いますよ。女の子のお風呂を覗くなんて、本当に最低ですよね~。」
どんなに取り繕ったところでもはやその言葉には重みがなく、先ほどの出来事が他人事になったことはもろバレです。
「じゃあ、そろそろ食事も済んだし、お部屋に戻りましょう。」
そう言ってそそくさと逃げ出すリン。それを追うモモカとシオリ。その後に残るミツキとユリア。
身体を褒められたから良いのかと思いきや、お互いの身体を見つめながら、実は男子たちの言葉にその負けず嫌いな性格を刺激されていたミツキとユリアなのでした。

(「その10」へ続く)

2件のコメント

  1. ピンバック: ドタバタ林間学校(その8) – おはスタマジョピュア

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。