ドタバタ林間学校(その8)

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マジマジョ 愛乃 モモカ(演:三好佑季)         
白雪 リン(演:隅谷百花(現おはガール))  
花守 ミツキ(演:鶴屋美咲(現おはガール)) 
星奈 シオリ(演:小川桜花(現おはガール)) 
虹色 ユリア(演:増田來亜(現おはガール)) 


「これはたまらん…。」
思わず熱くなる股間を押さえながら、カイトが呟きます。
「あぁ、俺もだ…。」
隣にいた男子も、カイトと全く同じ姿勢をしながら同意します。
カイトとその隣の男子がいるのは、女湯の露天風呂を取り囲む岩場のはるか上方です。
ダークマウンテンホテルの男女の露天風呂は、その間を高さ5mの厚い板で仕切られていますが、その板を超えた高さの箇所は天然の岩場でつながっています。
恐るべし中学2年生の旺盛な性欲、命を顧みずに5mの岩場を越えてきたのです。そして運の良いことに、モモカたち5人は仕切りに対して背を向けているか横を向いているので、男子たちのいる上方の岩場まで視線を向けることはないのです。
いや、しかもよく見ると、上方の岩場にいるのはカイトともう一人だけではありません。10人ほどの男子たちが岩場にビッシリとへばりついています。
「もっとよく見たいな…。」
「そうだな。あっちを向いているし、ちょっとくらい下に移動しても大丈夫だろう…。」
欲望に駆られて徐々に下へ移動する数人の男子。
「何を勝手なことしてるんだ?」
小声で咎められても、その耳には何も入ってきません。
「ならば、俺も!」
「俺も!」
黒い影がズズズと岩場を降りてきます。
ちょうどそのときでした。4人に自分の身体をもみくちゃにされ息も絶え絶えで顔を火照らせていたユリアが、何か邪悪な気配を感じ取ったのは。
「ハアハアハア…。ん?何かおかしい、邪悪な気配を感じる。さっきの邪魔男爵なんて比べものにならない、はるかに大きな邪悪な気配だ。」
そう言って急に真顔になるユリアに、今までのおふざけはどこへやら、4人も急にシリアスになります。
「それって、一体…?どこからその気配を感じますか、ユリア?」
リンが尋ねると、ユリアはお馴染みのポーズをして嗅覚を集中させます。そして5秒ほど目を瞑り、
「あそこだッ!」
ユリアがビシッとその右人差し指を向けた方向には、岩場にビッシリと貼りついた大量の裸の男子たちが。
「きゃあぁぁぁ~ッ!」
とりあえず自分の身体の中で自信がないところを隠しながら、モモカが絶叫します。続く4人もお湯の中に身体を沈めながら絶叫します。
その5人の絶叫に驚き、岩場からボッチャンボッチャンと裸の男子たちが女湯に落ちていきます。

・・・・・・・・・・

「ぷはぁッ!」
突然の転落劇の後、カイトが真っ先に女湯から顔を出します。
「カイト…、これは一体どういうことですか?」
その声にカイトが顔を上げると、鬼の形相のリンが自分を睨み付けています。
しばらく声の出ないカイト。それでもようやく言葉を見つけ、
「いや、あの~、どういうって言われても…。鈴木が言い出しっぺで…」
「鈴木って誰やねんッ!」
その瞬間、リンの強烈なビンタが自分の左頬に炸裂し、カイトは宙を舞います。そしてまるでスローモーションの映画を観ているように、再び女湯に沈みます。

(「その9」へ続く)

2件のコメント

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