ドタバタ林間学校(その6)

(「その5」へ戻る)

マジマジョ 愛乃 モモカ(演:三好佑季)         
白雪 リン(演:隅谷百花(現おはガール))  
花守 ミツキ(演:鶴屋美咲(現おはガール)) 
星奈 シオリ(演:小川桜花(現おはガール)) 
虹色 ユリア(演:増田來亜(現おはガール)) 


「俺らはよぉ、散々ひどいことをしてきたよなぁ。お嬢ちゃんたちと戦って、色々な人間たちの夢を諦めさせようとしてきた。でもよぉ、それ以上のことは間違ってもしてこなかった…。でもこのダークマウンテンはよぉ、その夢を諦めた奴らが最期に選ぶ場所なんだぜ。自殺の名所なんだよ、ここはよぉ。だから俺は、そういう命を粗末にする奴を一人でも減らそうと、スクリーンセイバー?ライフセイバー?それは海か?みたいなことをやってるんだよぉ。」
そこまで聞いて、やっとユリアの合点がいきます。
「そうか。さっき私が一瞬感じた邪悪な臭いは邪魔男爵のものだったんだ。でもそれは昔の残り香で、今ではこんなに良い人になって…。」
「おいおい、邪悪な臭いとはひでえじゃねえかよぉ、ユニコーンのお嬢ちゃん。」
「すまない。」
「ま、良いんだけどさぁ。でもよぉ、俺は一体どれくらいの人を助けることができてんのかなぁ。ほとんどの奴らはさ、お嬢ちゃんたちが俺らの野望を砕いて世界を救った話をしてやると、みんなキラキラを取り戻して帰っていくんだぁ。でも残りのやつはよぉ、一旦ここで思いとどまったとしても、きっとまた次の死に場所を探しに行っちまう。たまに空しくなるときもあんのよぉ。」
そう言う邪魔男爵は、静かに無念さを言葉に滲ませます。
「今の邪魔男爵さん、すっごく格好良いよ。すっごくキラキラしてるッ!」
モモカが邪魔男爵に微笑みかけます。
「そうかぁ?格好良いなんて、照れるじゃねえかよぉ。…本当にお嬢ちゃんたちのおかげだよぉ、ありがとうねぇ。」
「うんッ!」
「でもやっぱり、山でランニング1枚はないわ…。」
「だから放っておけっつーのッ!」
ミツキの2度目の突っ込みを、無理やり押し返す邪魔男爵。
「話が長くなっちまったし、そろそろ行くかな。それじゃあ、お嬢ちゃんたち、またなッ!」
そして邪魔男爵はひらりとマントを翻して蝙蝠に変身し、ダークマウンテンの上空へ飛び立っていくのです。
「バイバーイ、邪魔男爵ぅ~。本当にありがとう~ッ!」
蝙蝠の背中に元気いっぱいお礼を言う5人。その顔は、いつぞやから晴れてきていたダークマウンテンの澄み渡る青空のように爽やかな笑顔でした。

・・・・・・・・・・

「本当にさっきはどうなることかと思いました…。」
「うん、完全にもうダメかと思った。」
「邪魔男爵さん、あんなに良い人になって。これってマジカルッ!」
「まあ、敵の親玉なのに前からどこか憎めないオヤジではあったけどね。」
「確かに~、私も前から思ってた~。」
「それにしてもさぁ、自殺の名所を林間学校の行き先に選んじゃう大町先生のセンスってどうなのよ?」
「大町先生って生徒想いの良い先生なんだけど、何かどこか抜けてるのよね~。」
お騒がせ者の3班男子を含め、予定通り全員が無事に下山できました。
生徒たちは今、ダークマウンテンホテルのラウンジで、かなり遅めのランチと3時のおやつを兼ねた温かい食事を楽しんでいます。
今回の林間学校のメインである登山が終わったので、この後は部屋へ行って気楽な時間を過ごせば良いのです。

(「その7」へ続く)

2件のコメント

  1. ピンバック: ドタバタ林間学校(その5) – おはスタマジョピュア
  2. ピンバック: ドタバタ林間学校(その7) – おはスタマジョピュア

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。