ねえ笑ってよユリアさん(その4【私の気持ち、受け取って!〔後半〕】)

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相変わらず今回のお話も、ユリアがモモカと仲良くなる前のお話です。

マジマジョ 愛乃 モモカ(演:三好佑季)                  
白雪 リン (演:隅谷百花(現おはガール、ガールズガールズ)) 
花守 ミツキ(演:鶴屋美咲(現おはガール、ガールズガールズ)) 
星奈 シオリ(演:小川桜花(現おはガール、ガールズガールズ)) 
虹色 ユリア(演:増田來亜(現おはガール、ガールズガールズ)) 


何とか意識を保とうとする必死の努力も虚しく、ついにミツキはこの重大な事実を口に出すことなく、そのまま気を失ってしまいます。
そんな大事な事情があったとは露知らずのリンとシオリ。せっかくのモモカとユリアの和解のチャンスをミツキのせいで台無しにしてはマズイと、倒れたミツキをそそくさと部屋へ運んでいきます。
その間もモモカとユリアの会話は怖いほどに弾み、
「モモカ、これ私?すっごく可愛くできてるね。モモカって器用なんだな。」
「そんなに褒めないでよ~、ユリアぁ。それはユリアが可愛いからよぉ~。」
「もう~、モモカったら。せっかくだから1つ食べてみても良いかな?」
「もちろんよっ!自信作なんだからね~。」
そんなモモカの言葉を信じ、ラッピングから1つチョコを取り出して口へ放り込むユリア。
その瞬間、これまで味わったことも嗅いだこともない不快な味と匂いが、ユリアの舌と鼻から全身へと抜けていきます。
「ウッ…、こ、これは…!?」
嗅覚の鋭敏なユニコーンの精霊、ミツキのように一瞬で気を失うことも許されず、逆に目が冴え、全身でその不快感を受け止めるしかありません。
「ど、どうしたの?ユリア?」
モモカのそんな問いに答える余裕すらなく、ユリアはただただ悶え苦しみます。
そのときちょうど、ミツキを部屋に放り込んできたリンとシオリが、リビングへ戻ってきます。
「こ、これは…!?」
リンとシオリが驚くのも無理はありません。
さっきまであんなにも和気あいあいと女子トークを繰り広げていたモモカとユリア。それが今では、この世の者とは思えない表情のユリアが悶え苦しみながらフロアにゲ〇を吐き、それを見てモモカがただオロオロとしているのです。
しかしついにユリアが口を開き、
「仲間達の前でこんな情けない姿を晒すなんて…。この恨み、一生忘れんぞッ!モモカぁ~ッ!」
そして口許を拭いながら、ズルズルと足を引きずり自分の部屋へと戻るユリア。
「こ、これはミステリーです…。」
「ど、どうしたら、一体こんなことに…。」
全く訳がわからないリンとシオリ。

・・・・・・・・・・

しかし数分後に自室でモモカ自作のチョコを食べ、全てに合点のいくリンとシオリなのでした。
「こ、これは、もう…。」
「もう勝手にしてください…、私たちには解けないミステリーです…。」
モモカがユリアと仲良くなるのは、相変わらずまだまだまだまだ先のことなのでした。それどころか、リン、ミツキ、シオリにも見離されかけているモモカなのでした。

(「その5」へ続く)

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