ねえ笑ってよユリアさん(その3【私の気持ち、受け取って!〔前半〕】)

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相変わらず今回のお話も、ユリアがモモカと仲良くなる前のお話です。

マジマジョ 愛乃 モモカ(演:三好佑季)                  
白雪 リン (演:隅谷百花(現おはガール、ガールズガールズ)) 
花守 ミツキ(演:鶴屋美咲(現おはガール、ガールズガールズ)) 
星奈 シオリ(演:小川桜花(現おはガール、ガールズガールズ)) 
虹色 ユリア(演:増田來亜(現おはガール、ガールズガールズ)) 


「この前はごめん!ちゃんと3人の言う通りにするべきだった!だから教えて!私は一体どうしたら良い?」
さすがにこのまま自分流で行ってはユリアと和解できないと思い、モモカはまたもやリン、ミツキ、シオリの3人に相談します。
「どうしたら良いと言われましても…。」
もう散々ユリアにモモカが罵倒される現場を見尽くして、正直解決策も何もわからなくなっているリン。
「そうねえ…。」
考えるフリして人差し指を顎に乗せても、全くアイデアが降りてこないミツキ。
しかしそんなとき、
「こんなのはどうかしら?」
シオリが何か思いついたようです。
「なになに、シオリ?」
もはや藁にもすがる思いで顔を乗り出すモモカ。
「もうすぐバレンタインデーじゃない?それで、人間界には女の子同士で友チョコを渡す習慣があるでしょ?そのときにモモカもユリアに渡せば良いのよ、『私はユリアのことを友達と思ってる』って。」
我ながら良いアイデアを思い付いたと、自信満々のシオリ。
「ありがとう、シオリぃ~。それだッ!」
モモカはシオリの両手を包んで崇めます。
「モモカは私を邪魔界から救ってくれた。これくらい当然よ。」

・・・・・・・・・・

そして、バレンタインデー当日。
ジュエルショップ「てぃあら」のリビングでユリアの登場をさりげなく待つモモカ、リン、ミツキ、シオリ。
「モモカ、これすっごく可愛くできてますね。」
リンが思わず頬を手をはさみながらモモカに言います。
綺麗にラッピングされた袋の中には、ユリアを2等身にデフォルメした可愛らしいチョコが5つ入っています。
「でしょ~、ちょっとした自信作なんだぁ~。」
自信満々に言うモモカ。そして、
「実はね、みんなの分も作ってきたんだぁ。」
そして、リン、ミツキ、シオリ3人分のラッピングを取り出すモモカ。
「えぇ~、モモカありがとう~。」
「ホント可愛い~。」
そんな女の子の会話が盛り上がっていた時、ユリアが現れます。
「ユリア…。」
モモカが切り出します。
「なんだ?」
ユリアが無表情で返します。
「これね、バレンタインデーのチョコ。人間界ではね、気になる人やお友達に女の子からチョコを渡すの。ユリアはその…、私の友達だから…、これ、受け取って欲しいの…。」
そう言って、目を瞑りながら自作のチョコをユリアへ差し出すモモカ。
「モモカ…。」
モモカから『友達』と言われて戸惑うユリア。自分は事あるごとにモモカへ辛く当たってきたのに…。
「モモカ、ありがとう。今まで怒りっぽくてごめん…。」
そしてモモカからラッピングを受け取るユリア。
(良かった…。)
その光景に心の底から安堵するリン、ミツキ、シオリの3人。
安心したら何だかお腹の空いてしまったミツキ。先ほどモモカからもらったチョコを早速1つ口にします。
「うッ…。」
あまりの不味さに一瞬で意識が遠のき、床にバタンと倒れます。薄れゆく意識の中でミツキは、
(ダメだ、これを食べたら、本当にモモカとユリアの関係は修復不可能になってしまう…。)

(「その4」へ続く)

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